少年野球いわゆる学童野球をする中でなんとなくしか理解されないことが多いアイシング。適切に処置できていますか?なにかよくわからずいわれるがままアイシンググッツ買おうとしていませんか?これからアイシングについて知る方、アイシングの準備を始める方は是非読んでほしいです。
アイシンググッズをお手ごろな値段で手に入れよう!
ただでさえなにかとお金がかかる野球というスポーツ、子どものこれからの野球人生を考えてしっかり処置をしてあげたい反面お財布も心配ですよね。私自身もチームのみんなが当たり前につかっているアイシングのバンドに1,2万払おうとしていた一人です。
ただ、これからピッチャーを続けていくかわからないし、そもそも野球自体続けるかわからない。数年の間に数回しか使わないかもしれないかもしれない。そんなかもしれないのために肩用、ひじ用のバンドに1,2万お金をかけることに震えませんか?
また、チームでつかっているバンドをみているとマジックテープはくっつきが悪く、使用する際にしっかり留めてもすぐにずれてしまっている始末。やっぱり買うのに躊躇しませんか。そんな高い出費にやっぱり震えます。
アイシングには「バンテージ」がおすすめ!
そこで調べたり、甲子園の高校球児がやっているのを観察していきついたのがこれ「バンテージ」です。冷やすべきところを最適な圧で手軽に処置できるすぐれものです。
あまり聞きなれない単語ですが、よくボクサーの方が手に包帯のように巻いているやつです。実際包帯のように伸び縮みしますが、包帯よりも生地がしっかりしており洗濯機で何度も洗っていますが伸縮が弱くなると感じることはいまのところありません。
イメージによくあるボクサーの方が手に巻いているもの、よりも太いバージョンをアイシングに使用します。氷のうなどに入れた氷を冷やしたい適切な部位にセットして、バンテージを使用して固定することになります。体格に合わせて氷の場所をセットできますし、程よく圧をかけられるので後ほどご紹介するアイシングに必要な圧迫の問題もクリアできます。
重要な値段は長さや幅で変わってきますが、安いものだと1000円未満でお手軽に購入できます。そのため、体格や冷やす部位に合わせて幅や長さを安心してそろえることができておすすめです。
我が家で使用しているのひじ用はこれ。幅は15センチ、長さ3メートルを使っています。幅のもっと狭いものでも巻くことはできるのかなと思うのですが、氷のうを支えなくてはいけないので幅広を使用しています。
試合後荷物を軽くもったり移動したりしながら冷やすことがほとんどのためしっかり氷のうを巻き付けておける頑丈さを求められます。子どもが小学校3年生くらいから使用していますが、大きくて困ったという経験はありませんし、物足りないということも感じません。小学校を上がる前や低学年、小柄な子に使用したいという場合でない限りは、幅15センチ程度をおすすめします。
また、肩用は幅は同じ15センチですが、長さが9メートルもあるこちらがおすすめ。冷やしたい肩の部分のみに使うのではなく、反対側の脇下まで巻いて固定するので長さが必要なのです。
ちなみに、近くの大型スポーツ店で探してみましたが、幅のあるものは全く販売しておりませんでした。送料かかっちゃいますが、ネットで購入した方がよさそうです。
見落としがち!なにで冷やす?はとても重要
アイシングをする際に必要なアイテムとして絶対に揃えてほしいものは「氷のう」です。よくやりがちなのですが、カチコチの保冷材を患部に直接あてて使用するのは絶対にNG!!ダメな理由としては2つ。
保冷材がだめな1つ目の理由としては、患部を冷やせないということです。どういうことかというと、でこぼこした患部に保冷材がフィットしない、またはあたらない部分がでてきてしまうため、うまく冷やせないのです。カチコチの保冷材なら尚冷やせません。
保冷材がだめな2つ目の理由として、冷やしすぎてしまう恐れがあるためです。冷凍庫からだした保冷材がよく手にくっついて離れない、などの経験ありませんか。あれは、保冷材が0度未満だからです。マイナスのものを肌に当て続けると、肌の弱いこどもならなおさら凍傷など起こしてしまう可能性があります。
こういった理由で、氷のうに氷を入れて使用することをおすすめします。氷を入れれば患部にフィットしますし、氷が万が一キンキンに冷えていたら、少量の水を入れればすぐに0度以上の氷になってくれます。
ちなみに氷のうですが、100均によく売っているものは小さいのでアイシング用はおすすめしません。すごく大きいのは必要ありませんが、ネットなどで氷のうMサイズといいわれるくらいのものは必要です。
アイシングとはそもそもなに?
そもそも、アイシングとは何か?なんのためにするのか、また正しいアイシング方法をご存じでしょうか。
まずアイシングとは、身体の一部が熱くなっているところを冷やすために行います。野球のピッチャーが一番よくわかりやすいですが、ピッチングで肩・ひじを使い熱くなっている、つまり炎症を起こしている状態です。
この炎症は、筋肉痛・関節痛、外傷などさまざまです。この炎症の痛みや腫れなどを抑えようとするためにアイシングをすることが多いです。多い、というのは理由があります。それは、実際のところアイシングは医学的な効果はないといわれています。そのため野球の本場、メジャーではそもそもアイシングしないようです。
ただし、リラクゼーション効果があったり、特に外傷などの場合はすぐに冷やせば痛みを抑えることも可能であるのは事実です。アイシングをするか否かは個人の感覚で決めるのがいいのではというのが現状です。
アイシング方法
さて、アイシングの具体的な方法ですがまず基本処置の考え方として「RICE」(ライス)と呼ばれるものがあります。それぞれ4つの単語の頭文字をとったものです。
このRICEを念頭に、アイシングで血管を縮小させできるだけ炎症を抑えるためにも、できる限り早めに冷やしはじめることが重要です。
アイシングを行う際は、前述した通り氷を使用しましょう。氷のうに十分な氷を入れた後はフタをするまえにしっかりと空気を抜いてください。効率的に患部に氷があたるようになります。
アイシングを行う時間は大体15分~20分といわれていますが、身体が小さい子どもの場合はもう少し短くてもいい場合があります。どちらにしても凍傷になってしまうこともあるため、必ず冷えすぎて痛くないか、圧迫しすぎていないかなど、こまめに聞いてあげることが大切です。
アイシングされている本人が不快に感じる場合は、無理せずすぐに中止してあげてください。
子ども自身の身体の異変について考え話すきっかけに
アイシングをした方が楽なのか、苦手だなと感じるのかは好みは個人それぞれによります。まずは試してみてどう感じたのか、話し合ってみてください。
肩ひじをたくさん使ったどうすごすのが楽なのか、逆にしんどいのかに少し興味を持ってくれるようになります。興味をもつことで、子ども自身小さな痛みを教えてくれるようになり、自分の身体を大切に扱う一歩となります。その一歩が大きな故障を事前に防ぐことにつながるのです。
また、すこし大きくなると痛みや疲労がどこにたまりやすいのかもだんだんとわかってくるようになり、投げ方の癖なども考えていくこともあるようです。なお、いつも同じ場所を痛がる場合は、故障につながりやすいので是非注意深く見守ってあげることをお勧めします。
まとめ
以上、アイシングを行うための安価に準備する方法とアイシングについての考え方について紹介しました。アイシングは残念ながら科学的根拠を用いて、『これ!』という方法が確立されているわけではありません。色々な情報をチームの監督コーチ、そして保護者の方が、子どもたちの様子をみながらベストな方法を見つけてもらえたらと思います。
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